保育士の試験、言語の実技試験はどうすれば合格できるのかな…
この記事では、保育士の実技試験【言語】について、練習~本番までを徹底レポートします。
先日、言語の試験に無事合格しました!点数は、50点満点中44点を取ることができました(合格ラインは30点)。そこで、当日どのような出来栄えだったのか、前日までどのように準備をしたのかを説明していきます。
3週間前に、準備と練習をスタート。
まず、実技試験の準備と練習をスタートしたのは、本番の3週間前。
筆記試験の結果が出るまではやる気が出ず、合格がわかってから準備をスタートしました。
課題のおはなし選びと台本作り。
まず重要なのは、課題のおはなし選び。
流れは以下の通り。
- まずは、ストーリーの大筋に必要のない文章やエピソードを、ばっさり消します。どんどん、ペンで二重線を引いて、消していきましょう。
- 次に、読んでみてわかりづらいなと感じた文章を、書き換えていきます。(絵本はすでに子ども向けの文章になっているので、そこまで書き換えは必要ありません)
- 最後に、自分が話しづらい言葉も、話しやすい言葉に置き換えていきます。
- あとは、練習しながら、必要に応じて修正すれば完成です。
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途中で大きな誤算が…!
シナリオが完成したら、あとは練習するのみ。
当日を迎えました。
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強弱・メリハリをつけて、楽しくお話しできる方法。
いざ本番。
心がけたことは、「ゆっくり、はっきり話すこと」「にこやかに、口角を上げること」でした。
そして、身振り手振りなどはしなかったのですが、
台本作りの時点で、心がけたことがあります。
それは、以下の二つ。
「歌を混ぜること」
「擬音語を入れること」
この二つを取り入れるだけで、3分間の中でメリハリがついて、飽きっぽい子どもたちの注目を集められるはず!と考えました。
実際に、自分で話していても、なんだかシンプルなストーリーが、すごく楽しいストーリーに思えてきました。
具体的にどのように取り入れたのかというと…。
「歌」→ネズミさんの「おっむすびこっろりん、うっれしいな♪」
お話の中で、3回くらい、おじいさんがおむすびを穴に落とすシーンがあります。
そのたびに、お話しの声よりも少し高めの声で、「おっむすびこっろりん、うっれしいなー♪」と、メロディ風に、ネズミさんの歌声を入れました。
毎回同じパターン・同じ声で、楽しそうに歌うのがポイントです。
「擬音語」→おむすびが転がる音「ころころ、ころりーん!」
これは、おじいさんが、おむすびを落としてしまうシーンで、二回ほど使いました。
こんな感じです↓
「おじいさんは、おむすびを包みから落としてしまいました。
ころころ、ころりーん!
おじいさんは、急いで追いかけますが、なかなか追いつきません。
ころころ、ころりーん!
なんとおむすびは、大きな穴の中に落ちてしまいました」
この「ころころ、ころりーん!」でも、少し高めの声を出して、メリハリをつけました。
わたしがメリハリをつけるために工夫したのは、この「歌」と「擬音語」、たったこれだけです。
それでも、ずいぶんと楽しそうに、3歳児がどきどきしてくれる雰囲気を作ることができました。
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当日は正直いい感じでした。時間対策も成功!
さて、いよいよ本番!
当日の順番は、なんとトップバッターでした。
緊張しましたが、待ち時間があまりなかった分、「もうやるしかない!」という気持ちで臨むことができました。
教室に入って、名前を伝えてから、前に座っている二人の試験官に、受験票に貼ってある受験番号シールを渡します。
あとは、イスに座って、さっそくお話しスタートです。
教室の中には、子どもに見立てた小さなイスが、いくつか前に置いてありました。
これが、とても良かったです。
というのも、試験官ではなく、このイス(=子ども)に対してお話しをするので、変に緊張せずに、にこやかにお話しすることができました。
また、普段は3分半かかっていたお話しですが、やはり緊張して早口になったのか、
最後までお話しが終わったところで、3分間ぴったりの「ぴぴっ」というタイマーが鳴りました。
「緊張して早口になる」というのは、本当でした。
さらに、わたしは、お話しが終わりそうになってもタイマーがならなかったので、「時間が余るかも…」と思い、練習の時より、最後の文章を長くしました。
練習では、
「おじいさんとおばあさんは、いつまでも、幸せに暮らしました」
だったのですが、
本番では、
「おじいさんとおばあさんは、いつまでもいつまでも、その宝物のおかげで、幸せに暮らしましたとさ、おしまい」
と、少しだけ、無理やり引き伸ばしたんです。
これだけでも、ゆっくり話すと10秒弱は稼げるので、だいぶ大きいです。
どうやら、5-10秒余るくらいはOKらしいのですが、わたしは「そのあとの無言が耐えられない!」と思って、引き伸ばしました。
ぴったり3分で終わったので、この引き伸ばし作戦は成功しました。
こうして、言語の実技試験は、
特に失敗もせず、楽しく、終わることができました。
試験官の方々も、にこやかにしてくれたので、ほっと一安心しました。
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練習でやらなかったこと。
わたしは、あまり練習熱心なほうではなかったと思います。
子育てしながらの練習で、時間が限られていたので、「できることは全部する!」というより、「限られた時間の中で、できることをする!」という練習でした。
そこで、「これはいらないかな」と思うものは、省略して、全然やりませんでした。
言語の場合は、「身振り手振り」は、まったくしませんでした。
本番も、子どもたちに見立てたイスを、ゆっくり左右に見渡す感じで、手はずっと、自分のひざに乗っけたままでした。
また、試験当日の説明書きに、「立ってお話してもOK」とありましたが、わたしは座ってお話しました。
もともと、身振り手振りや、立ち上がって堂々と話すのはあまり得意ではないので、
それよりは、穏やかに、にこやかに、歌と擬音語でメリハリをつけて、お話しをすることに集中して練習しました。
それで44点取れたので、間違っていなかったのかな、と思っています!
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さいごに。
言語の実技試験は、なかなか緊張しますが、わたしはいちばん、簡単だと思っています。
なぜなら、本番とまったく同じものを、何度も練習できるからです。
音楽は、本番と同じピアノで練習できるわけではないし(ギターの場合は可能ですが)、
絵画は当日までお題がわからないので、やはり準備できることも限られます。
そのため、お話しするのが大の苦手という人や、絵画も音楽も大得意という人でなければ、実技試験のうち一つは言語を選ぶことを、おすすめします。
これから実技を迎える方、緊張すると思いますが、楽しみながら、がんばってくださいね。
この記事が、少しでもお役に立てば嬉しいです!