保育士の実技試験、言語も一発合格。練習方法やシナリオを紹介します。

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保育士の試験、言語の実技試験はどうすれば合格できるのかな…

この記事では、保育士の実技試験【言語】について、練習~本番までを徹底レポートします。

先日、言語の試験に無事合格しました!点数は、50点満点中44点を取ることができました(合格ラインは30点)。そこで、当日どのような出来栄えだったのか、前日までどのように準備をしたのかを説明していきます。

 

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3週間前に、準備と練習をスタート。

まず、実技試験の準備と練習をスタートしたのは、本番の3週間前。
筆記試験の結果が出るまではやる気が出ず、合格がわかってから準備をスタートしました。

言語の課題は、「3歳児に向けた想定で、3分間ほどのおはなしをする」というもの。
指定されているいくつかの昔話/童話から1つを選んで、絵本や台本などは何も見ずに、3歳児がいるという仮定で話して聞かせる、という実技試験です。
そのため、準備としては、
1.自分が話す昔話/童話を選ぶ
2.台本(シナリオ)を用意する
3.台本(シナリオ)を暗記しながら、3分で話す練習をする
のステップが必要になります。
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課題のおはなし選びと台本作り。

まず重要なのは、課題のおはなし選び。

わたしは当初、「三匹のこぶた」を選びました。
もともとストーリーを知っていて、シンプルでわかりやすいと思ったからです。
しかし、いくら原稿をつくっても、3分に収まらない…。
結局諦めて、「おむすびころりん」に変更しました。
なぜ、「三匹のこぶた」が3分以内に収まらなかったかというと、
1.登場人物が多い
2.説明すべき内容が多い
の2点に尽きます。
まず、こぶたが3匹いて、その3匹がそれぞれ家を建てて、そして3匹がそれぞれオオカミさんにおそわれる…。これをちゃんとお話ししようとすると、家が3軒建ったあたりで、もう3分かかります…。
さらに、「わらぶきの家」って3歳に伝わるのかな…
「木よりレンガのほうが頑丈」って説明なしでわかるのかな…
と、不安になる点も多かったです。
その面で、「おむすびころりん」は、とてもシンプルなストーリー。
実質、登場人物は「おじいさん」と「ねずみたち」のみ。
さらに、難しい説明もほとんど必要ありません。
おむすびを持って行く
穴に落とす
声が聞こえてくる
毎日穴に落とすようになる
声の正体はネズミだった!
御礼に、「うちでのこづち」をもらう!小判ざっくざく!
とってもシンプルでわかりやすいストーリーを選ぶ、これ重要ポイントです。
まずは台本を作る前に、時間を計りながらおはなしに挑戦してみました。
あまりの下手さに自分で驚愕しましたが、頑張らねば…とやる気が入りました。
そこから台本作り開始。まずは「おむすびころりん」の絵本を購入しました。
この絵本の文章部分をコピーして、直接書き込みながら、台本を作成しました。
流れは以下の通り。
  1. まずは、ストーリーの大筋に必要のない文章やエピソードを、ばっさり消します。どんどん、ペンで二重線を引いて、消していきましょう。
  2. 次に、読んでみてわかりづらいなと感じた文章を、書き換えていきます。(絵本はすでに子ども向けの文章になっているので、そこまで書き換えは必要ありません)
  3. 最後に、自分が話しづらい言葉も、話しやすい言葉に置き換えていきます。
  4. あとは、練習しながら、必要に応じて修正すれば完成です。
こんな流れで進めました。
また、私の場合、なんとストーリーの結末を修正しました。
「おむすびころりん」では、最後に、おじいさんがねずみから「うちでのこづち」をもらいます。
しかし、3歳児に「うちでのこづち」ってわかるかな…と不安になり、「宝箱」に変えてしまいました。
こづちの説明をすると、何度やっても時間オーバーになってしまったので…。
それでも問題なく合格しました!

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途中で大きな誤算が…!

シナリオが完成したら、あとは練習するのみ。

はじめは、暗記なんてできない!と思っていましたが、何回も繰り返していると、自然とストーリーが頭に入っていきます。
そのため、毎回少し言い回しは変わっても、最後まで、ちゃんとお話しできるようになりました。
制限時間については、時計を見ながら練習していましたが、大体3分間で収まりきらず、いつも3分半くらいかかりました。
ネットで経験談を調べていたら、「本番は緊張で早くなってしまうので、長いくらいがちょうどいい」という意見がたくさんありました。
本当かなーと思いつつも、その意見を頼りに、「あとは本番、時計を見ながら調整しよう」と決めました。
しかし…!!
本番の3日前、あることに気が付きました。
すでにご存知の方も、多いかもしれませんが…
なんと、本番では時計を見てはいけないんですよ。時計を見ずに、3分間ちょうどくらいで話さなければいけない
これは、かなりショックでした。保育園にも、時計くらいあるだろうに…。
時計を見ずに3分間きっちりで話す能力、必要ですかね…。いまでも疑問です。
しかし、試験は試験。しかたない。
そう思って、時計を見ずに、何度も3分間ちょうどになるよう練習しました。
でも、時計を見ないと、どうしても3分半かかってしまう…。
最後は投げやりになって、
「本番は少し早めを心がけるぞ!」と決めて、

当日を迎えました。

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強弱・メリハリをつけて、楽しくお話しできる方法。

いざ本番。

心がけたことは、「ゆっくり、はっきり話すこと」「にこやかに、口角を上げること」でした。

そして、身振り手振りなどはしなかったのですが、
台本作りの時点で、心がけたことがあります。
それは、以下の二つ。

「歌を混ぜること」
「擬音語を入れること」

この二つを取り入れるだけで、3分間の中でメリハリがついて、飽きっぽい子どもたちの注目を集められるはず!と考えました。
実際に、自分で話していても、なんだかシンプルなストーリーが、すごく楽しいストーリーに思えてきました。

具体的にどのように取り入れたのかというと…。
「歌」→ネズミさんの「おっむすびこっろりん、うっれしいな♪」

お話の中で、3回くらい、おじいさんがおむすびを穴に落とすシーンがあります。
そのたびに、お話しの声よりも少し高めの声で、「おっむすびこっろりん、うっれしいなー♪」と、メロディ風に、ネズミさんの歌声を入れました。
毎回同じパターン・同じ声で、楽しそうに歌うのがポイントです。

「擬音語」→おむすびが転がる音「ころころ、ころりーん!」

これは、おじいさんが、おむすびを落としてしまうシーンで、二回ほど使いました。

こんな感じです↓
「おじいさんは、おむすびを包みから落としてしまいました。
ころころ、ころりーん!
 おじいさんは、急いで追いかけますが、なかなか追いつきません。
ころころ、ころりーん!
 なんとおむすびは、大きな穴の中に落ちてしまいました」

この「ころころ、ころりーん!」でも、少し高めの声を出して、メリハリをつけました。

わたしがメリハリをつけるために工夫したのは、この「歌」と「擬音語」、たったこれだけです。
それでも、ずいぶんと楽しそうに、3歳児がどきどきしてくれる雰囲気を作ることができました。

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当日は正直いい感じでした。時間対策も成功!

さて、いよいよ本番!
当日の順番は、なんとトップバッターでした。
緊張しましたが、待ち時間があまりなかった分、「もうやるしかない!」という気持ちで臨むことができました。

教室に入って、名前を伝えてから、前に座っている二人の試験官に、受験票に貼ってある受験番号シールを渡します。
あとは、イスに座って、さっそくお話しスタートです。

教室の中には、子どもに見立てた小さなイスが、いくつか前に置いてありました。
これが、とても良かったです。
というのも、試験官ではなく、このイス(=子ども)に対してお話しをするので、変に緊張せずに、にこやかにお話しすることができました。

また、普段は3分半かかっていたお話しですが、やはり緊張して早口になったのか、
最後までお話しが終わったところで、3分間ぴったりの「ぴぴっ」というタイマーが鳴りました。
「緊張して早口になる」というのは、本当でした。

さらに、わたしは、お話しが終わりそうになってもタイマーがならなかったので、「時間が余るかも…」と思い、練習の時より、最後の文章を長くしました。

練習では、
「おじいさんとおばあさんは、いつまでも、幸せに暮らしました」
だったのですが、
本番では、
「おじいさんとおばあさんは、いつまでもいつまでもその宝物のおかげで、幸せに暮らしましたとさ、おしまい
と、少しだけ、無理やり引き伸ばしたんです。
これだけでも、ゆっくり話すと10秒弱は稼げるので、だいぶ大きいです。

どうやら、5-10秒余るくらいはOKらしいのですが、わたしは「そのあとの無言が耐えられない!」と思って、引き伸ばしました。
ぴったり3分で終わったので、この引き伸ばし作戦は成功しました。

こうして、言語の実技試験は、
特に失敗もせず、楽しく、終わることができました。
試験官の方々も、にこやかにしてくれたので、ほっと一安心しました。

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練習でやらなかったこと。

わたしは、あまり練習熱心なほうではなかったと思います。
子育てしながらの練習で、時間が限られていたので、「できることは全部する!」というより、「限られた時間の中で、できることをする!」という練習でした。

そこで、「これはいらないかな」と思うものは、省略して、全然やりませんでした。

言語の場合は、「身振り手振り」は、まったくしませんでした。

本番も、子どもたちに見立てたイスを、ゆっくり左右に見渡す感じで、手はずっと、自分のひざに乗っけたままでした。

また、試験当日の説明書きに、「立ってお話してもOK」とありましたが、わたしは座ってお話しました。

もともと、身振り手振りや、立ち上がって堂々と話すのはあまり得意ではないので、
それよりは、穏やかに、にこやかに、歌と擬音語でメリハリをつけて、お話しをすることに集中して練習しました。
それで44点取れたので、間違っていなかったのかな、と思っています!

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さいごに。

言語の実技試験は、なかなか緊張しますが、わたしはいちばん、簡単だと思っています。

なぜなら、本番とまったく同じものを、何度も練習できるからです。
音楽は、本番と同じピアノで練習できるわけではないし(ギターの場合は可能ですが)、
絵画は当日までお題がわからないので、やはり準備できることも限られます。

そのため、お話しするのが大の苦手という人や、絵画も音楽も大得意という人でなければ、実技試験のうち一つは言語を選ぶことを、おすすめします。

これから実技を迎える方、緊張すると思いますが、楽しみながら、がんばってくださいね。
この記事が、少しでもお役に立てば嬉しいです!

 

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