この記事では、保育士の実技試験の「音楽」について、詳しく説明していきます。実際の練習~本番まで、どのような点をクリアしていったら合格てきたのか、徹底レポートしていきますね。
「実技試験の音楽ってどうすればいいの?」「ピアノってどれだけ弾ければいいの?」という疑問を持っている方、必見です!
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保育士の実技試験、一発合格しました。
保育士の実技試験は、音楽と言語を選択。無事に、どちらも一発合格しました。
しかし、音楽については、当日の出来栄えは…イマイチでした。
それでもなぜ合格できたのか。まずは試験当日についてレポートしたあと、どのように練習をしたのかを紹介していきます。
実技試験(音楽)の雰囲気は?
まず、自分の試験開始20分前に、待機スペースに到着。そこで名前を呼ばれ、試験会場の教室まで移動します。
試験会場の教室は、楽器の自習室のような個室。広さは2畳くらいで、ピアノが1台置かれていて、試験官が2名座っています。
(同じような個室が10室くらい、ずらっと並んでいました)
案内係の人に案内されたら、
個室の中に入って、試験スタートです。
ピアノ伴奏は一度ミス。
わたしはピアノが苦手なので、
右手はメロディを弾いて、
左手は単音のみで伴奏を弾きました。
左手の単音は、1小節に、1音か2音くらい。
「ドーーーレーーーミーーー」みたいな、ものすごく単純な伴奏でした。
(楽譜の詳細は、この記事の後半で書きます)
当日の出来栄えですが、
明らかにミスしたのは1ヶ所のみ。
課題曲「アイアイ」の「しーっぽのなーがいー」のところで、
「ラーララーシードレー」と弾くはずが、
「ラーララーラーシドー」と弾いてしまいました…。
他のところは、明らかなミスはありませんでした。
しかし!
全体的に、鍵盤を押す力が不安定になってしまい、
不自然に弱くなったり強くなったり、
とても聞き取りにくい伴奏になってしまいました。
なぜかというと、当日のピアノは、電子ピアノではなく、ちゃんとしたピアノ。
一方、わたしはずっとキーボードで練習をしていて、
ちゃんとしたピアノは、練習前に一度もさわっていませんでした。
ピアノの鍵盤は、キーボードの鍵盤よりずっと重かったので、
うまく力を入れることができず、不安定になってしまったのです。
一回でもピアノで練習できたら、もっとうまく弾けただろうな…と思います。
歌は好きだけど…。
つづいて、歌。
もともと歌うのは好きなので、
ピアノ伴奏はオマケで、歌をがんばるぞ!と思っていました。
しかし、こちらも失敗…。
なぜかというと、声が全然出なかったんです。
理由は、緊張していたことと、
試験前に発声練習をまったくしなかったこと。
正直、歌いながら、
「小さい声しか出ない…」とショックを受けていました。
一応、ニコニコしながら歌う練習はしていたので、
声が小さいなりに、楽しそうな声にはなっていたと思います。
ですが、実技試験の前に、発声練習は必須でした。猛反省。
これから受ける方は、要注意です。
表情は得意分野。
これなら出来る!
と笑顔で歌う練習をして行ったのですが、
試験官から、わたしの顔はまったく見えていませんでした。
というのも、試験の個室が狭すぎて、わたしはピアノの前に座って、そのうしろに、試験官二人が座る、というレイアウトだったのです。
ただ、笑顔で歌うと、声は自然と明るくなるはずなので、効果はあったと信じています。
試験官とのやりとり
試験官とのやりとりは、きわめてシンプルでした。
教室に入り、名前を伝えて、
受験票に貼ってあるシールを渡したら、演奏スタート。
終わったら、挨拶をして、教室を出ていくのみです。
当日は受験者がたくさんいて、
流れ作業のように試験が進んでいくので、
とにかくスムーズに早く進めよう、という雰囲気でした。
そのため、前後のやりとりは、
よほど変なことをしなければ気にしなくてOKだと思います。
当日の服装はカジュアルでした。
服装ですが、黒いパンツに、Tシャツで行きました。
同じような格好の人がたくさんいましたよ。
ジーンズの人もいたので、ラフな格好でOKだと思います。
あまりにだらしないとNGだと思いますが…。
以上、当日レポートでした!
つづいては、前日までの準備&練習方法について、レポートしていきます。
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準備をスタートしたのは3週間前。
わたしが実技試験の練習と準備をはじめたのは、本番の3週間前でした。
筆記試験の結果が通知されるのが、実技試験の約一ヶ月前だったので、それまでは練習する気が起きず…。
「もし落ちてたら、どうせ半年後だし」と思いながら、サボっていました。
そして、筆記試験の結果が到着してからも、サボりつづけること1週間…。いいかげん練習をスタートしなくては、と重い腰をあげました。
音楽の実技試験は、課題曲「アイアイ」と「おかあさん」の弾き語り。試験要項に楽譜は載っていますが、メロディのみなので、自分で伴奏つきの楽譜を探す必要があります。
まずは楽譜をダウンロード→簡略化。
伴奏つきの楽譜は、インターネット上で購入しました。
「楽譜 ダウンロード アイアイ」のように検索すれば、いろいろ出てくると思います。
一曲200円程度でした。
試験要項に載っていた楽譜には、♯や♭が登場。
しかし、ピアノが苦手なわたしは、
とにかく♯や♭のない調の楽譜を探し、
「アイアイ」と「おかあさん」、
どちらも黒い鍵盤をまったく使わない楽譜にしました。
ちゃんと試験要項に「移調も可」と書いてあったので、問題ありません。
さらに、伴奏を思いきって簡略化。
たとえば、1小節分の伴奏が、
楽譜では「ドソドソ」の場合→「ドーーー」に変更!
楽譜では「ドミソ ドファラ ドミソ」の場合→→やっぱり「ドーーー」に変更!
ちょっと省略しすぎなんじゃないか…というくらい、簡単にしました。
和音はまったくなしで全部単音、
1小節に音は1-2つ、多くて3つという感じでした。
左手は、ゆっくり「ドーーーシーーーラーーーソーーー」みたいな感じです…。
いろんな口コミや体験談を調べましたが、
「ピアノの難しさは問われない」
「伴奏は単音でOK」
「ピアノは主役にならないよう控えめに」
と書いてあったので、
本当に控えめにしたわけです。
これは、戦略としては、大成功でした。
点数はぎりぎりでしたが、
もしピアノを難しくしていたら、ピアノに気をとられてしまい、
ミスを連発し、さらにマイナスになっていたと思います。
キーボードを購入。
つづいて、用意した楽譜が練習できるよう、キーボードを探しました。
レンタルも考えましたが、ミニサイズのものなら安く買えるので、買ってしまいました。
それがこのキーボード。
CASIO(カシオ)
¥3,290
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ミニサイズなので、
・本番のピアノより1オクターブ高い
・「アイアイ」の高音「レ」が無い(曲の中で1回だけ登場)
というデメリットがありました。
ただ、立派なキーボードを買うのはもったいないし、「アイアイ」で一度だけ登場する「レ」以外は問題なく練習できるので、困ることはありませんでした。
コスパや、収納スペース的にも、このキーボード購入は正解でした。
(「アイアイ」の「レ」はあるつもりで練習しました)
とにかく歌と笑顔を練習。ピアノはオマケ。
本番までの練習方法ですが、
8ヶ月の息子を育てながらの練習だったので、
キーボード練習の時間は限られていました。
2日に一度、子どもが寝たあとに、30分くらい練習しました。
その時間だけ集中して、苦手な部分を繰り返しました。
また、練習初日は、まったく弾けず、「もうこれ、無理なんじゃないか…」と落ち込みました。
そのため、初めの3日だけは、集中して1日1時間ずつ練習しました。
それで、一気に弾けるようになりました。
そのあとは、先ほどの2日に一度、30分のペースで、当日まで練習をつづけました。
ただ、練習しない日でも、必ず1回は弾くことにしていました。
1日弾かないだけでも、なんとなく感覚を忘れてしまう気がして、
練習の成果を定着させるよう、心がけていました。
あとは、とにかく歌!
子守りをしながら、笑顔で歌いまくっていました。
ちゃんとメロディを取れていること、
しっかり声が出ていること、
明るく楽しく歌えることを意識して、
毎日何度も歌いました。
ちょっとこのメロディあやしいな?と思ったら、
キーボードで弾いてみたり、
Youtubeで探して聞いてみたりして、
間違えたメロディで覚えないように注意しました。
歌うことは好きなので、この練習は楽しかったです。
前日までの仕上がり具合。
前日の時点で、どのくらいのレベルだったかというと…。
「3回に2回は、ピアノも歌も間違えずに、弾き語りできる」というレベルでした。
なかなか危ないですね。
それで実際に本番ミスしたわけですが…。
本当は、「10回に9回はミスなく演奏できる」レベルになりたかったんですが、
子育てしながらで時間もなく、睡眠のほうが大切だから仕方ない!と割り切りました。
ちなみに当日は、キーボードを持って行って、待ち時間も練習しました。
さきほど紹介したキーボードは、ミニサイズで、バッグにも入れることができて、とても便利でした。
(練習はイヤホンをつけて、近くのフードコートで30分ほど)
と、こんな感じで準備して、本番にのぞみました。
さいごに。
ギリギリで合格だったので、あまりえらそうなことは言えないのですが…。
おそらく試験官の方々に、
「ギリギリ合格ライン」
「良くはないけど、落とす必要はない」
と判断してもらえる、ギリギリの完成度だったんだと思います。
これから実技試験を受けるみなさんに、
「なるほど、これが受かるか落ちるかのレベルかー」
と参考になれば嬉しいです。
対策は大変ですが、歌うことを楽しむのを忘れずに、がんばってくださいね。
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