転職して本当によかった。


顔も身体も見るからにアトピーのわたし。
新卒で大手金融機関に入社したあと、
飛び込み営業をするのが本当にしんどくて、1年半で転職しました。

同じくアトピーで仕事に疲れている人に、
少しでも参考にしてもらえたらと思い、
当時のことを思い出して書いています。
あやしい健康食品やセミナーの売り込みは出てきませんので、ご安心を。
(自動で広告が表示されたらごめんなさい)

あのとき、勇気を出して転職して、本当に良かったです。
迷っている人には、まず一歩、踏み出してみてほしい。
本気でそう思います。









小さい頃からアトピーがコンプレックス。

小さい頃から、ずっとアトピーがコンプレックスでした。
「ちょっとアトピー体質なんだよね」というレベルでは無く、
顔も身体も、一目見ればすぐにアトピーとわかるレベルです。

小学生の頃、ふざけたクラスメイトに、
「うわーブツブツ菌がうつるー」と言われたり。
学生時代、ケーキ屋でアルバイトをしていて、
お客さんに「そんな手で、食品を扱わないでほしい」と言われたり。
さらには、電車内で知らないおばさんに、
「そんな身体でも、治ったらお嫁にいけるわよ」と、
あやしい健康食品を売り込まれたこともありました。

もちろん恋愛なんて、「わたしには絶対無理」の一択。
ただし、幸運なことに、
両親や姉妹とは仲が良く、信頼できる友人には恵まれていたので、
引きこもりになるようなことはなく、苦しみながらも楽しい毎日を送っていました。

そんなわたしの就職活動での目標は、
「結婚なんてできるわけないんだから、自分の稼ぎで食べていけるようになる」こと。
最終的に、大手金融機関の営業職の内定をゲットし、
やる気満々で入社したのでした。



飛び込み営業とアトピー、相性が悪すぎた

入社一年目の仕事は、飛び込み営業による新規顧客の開拓がほとんどでした。
結論から言うと、飛び込み営業とアトピーは、とても相性が悪かったです。

けして、「アトピーのせいで営業成績が伸びなかった」わけではありません。
同じ会社内に、アトピーでも、がっつり営業成績を残している人はいました。

シンプルに、めちゃくちゃしんどかったです。
毎日、Yシャツとスーツとストッキングを身につけ、
朝から夜まで日光をガンガン浴びて、汗まみれになって、雨にも濡れて。
営業は第一印象が命!ということで、お化粧もべっとり。
顔も身体も、見るからにボロボロになっていきました。
お化粧をしても隠せないくらい、顔の肌がボロボロになったり、
首回りが赤く腫れ上がってしまい、Yシャツでも隠しきれなかったりしました。

そんな状態で外回りをするので、
飛び込み営業の先でも、
「ずいぶんひどいわね、かわいそうね」
「そんな顔で営業するんじゃない、XX温泉に行けば治るぞ」
「わたしの息子もアトピーがひどくてね、、」
と、アトピーについて言及されることがしばしば。
そのたびに、ああわたしは見るからにひどいのか…汚いのか…と落ち込みました。
本当につらかったです。

さらに、そういうことが続くと、
何も言われなくても、
「どうせアトピーだと思われているんだろうな」という気持ちになってしまい、
どんどん卑屈になっていきました。

仕事のプレッシャーによるストレスがすごかった

もうひとつ苦しかったのが、
営業成績へのプレッシャーがものすごくて、
そのストレスで眠れないことが多かったことです。

アトピーの人にはわかると思いますが、
睡眠不足やストレスが重なると、アトピーの状態は最悪になります。
イライラしてひっかきまくってしまう上に、
夜眠れないので傷も治らず、とにかく悪化していくのみ。
本当に、悪夢のような日々でした。

上司からは毎日のように、営業成績が伸びないことを指摘され、
先輩からも「数字が取れない人間が、会社にとっていかに負担か」と説教をされました。
わたしはそのたびに、自信をなくし、
「なんでわたしはこんなにダメなんだろう」とよく泣いていました。
これまでの人生で、一番しんどかった時期でした。

そしてある日、家族と仕事のことを話しているとき。
母が何の気なしに言った、「仕事って大変なものだからねえ」という一言に、
わたしは突然、ブチ切れてしまいました。
「お母さんに何がわかるのよ!」と号泣してしまったんです。

普段、家族の前で弱音を吐かないので、母も姉も驚き、言葉を失っていました。
何より自分がびっくりしました。
でも、もう涙が止まらず、
どれだけ苦しいかを吐き出しながら、ワンワン泣きわめきました。

そこで、そんなわたしの姿を見た姉が、
「とにかく会社やめちゃいなよ」
「そんな思いまでして続けることないよ、壊れちゃうよ」
と何度も言ってくれたのです。

わたしは散々泣いて、気がついたら少しスッキリして、
そうだ、もう逃げてしまおうと決めて、
翌日から、転職活動をスタートしました。

転職してよかったことベスト3

それから、転職サイトに登録し、転職活動をして、わずか1ヶ月で内定ゲット。
その2ヶ月後には、新しい会社に入りました。
営業とも金融ともまったく関係のない、調査・検査系の会社です。
社内でレポートを書いたり、
お客さんの会社を訪問して、検査・審査を行う仕事を始めました。

経験ゼロの仕事にもかかわらず、
すぐに内定をゲットできたのは、
まだ大学を卒業して1年半、第二新卒だったことが大きかったようです。
あのとき、早めに決断して、本当によかったです。

そして、実際に転職してみて、
以前の会社での営業職が、いかにしんどかったかわかりました。
転職してよかったことは山ほどありますが、
ここではベスト3を発表したいと思います!


その1. ストレス激減。認めてもらえる幸せ。

とにかく、ストレスが激減しました。
外回りも飛び込み営業もないので、
暑い日差しを浴びることもなければ、汗をかくこともなし。
当然、飛び込み先で、アトピーのことを指摘されるような悪夢もなし。
毎日、スーツではなく普段着で、化粧もほぼせず、スニーカーで通勤です。

お客様の先に行くときも、すでに契約が決まっている客先の担当者なので、
嫌なことや失礼なことを言われることはなく、丁重に扱ってくれます。

そして何より感動したのが、会社の中で、高く評価されるようになったこと。
営業時代は落ちこぼれで、褒められることはほぼゼロだったわたしですが、
「レポートをまとめるのがうまい」
「電話対応も丁寧で的確」
「〆切もきっちり守ってくれる」などなど、
会社の人が、ことあるごとに自分を評価してくれて、
責任のある仕事を任せてもらえるようになりました。

わたしの転職した会社は、200名程度の中小企業だったのですが、
中途採用の社員がほとんどなので、年次や年齢による上下関係はなく、
「それぞれ、自分に向いている仕事をやる」
「社内での服装はどうでもいい」
「仕事をちゃんとこなすことが重要」
「業務内容をしっかり評価する」
という雰囲気の会社だったのです。

こうして書いてみると当たり前のことばかりなのですが、
前の会社の雰囲気は全然違いました。
「営業に向き不向きはない!全員できる!」
「身だしなみは基本!」
「営業成績が悪ければ、何もしていないのと同じ!」

そんな中で働いていたので、
転職先の雰囲気は、まるで天国のようでした。
ちゃんと一人の人間として扱ってもらい、評価されることで、ストレスは激減しました。
もちろん、仕事で悩むことはたくさんありましたが、
理不尽な悩みや、解決できない悩み、
そしてアトピーによるストレスは、ほとんどなくなりました。


その2. プライベートが楽しくなった。

予想外の効果として、プライベートがとても充実するようになりました。
転職するまでは、平日にストレスが溜まりすぎて、休日は出掛ける気にもならず。
たまに友人と会っても、仕事の話になるたびに、
「わたしがいちばんつらいに決まっている」と思っていました…。
仕事で自信を失っていたので、
気がつかないうちに、プライベートでも自信がなくなっていたんです。

さらに、営業成績が悪かったので、
休日でも新聞や雑誌を読んで、セールストークの練習をしては、落ち込んでいました。

転職してからは、仕事のストレスをプライベートに持ち込むことがなくなった上に、
仕事で評価されて自信を取り戻していたので、
友人に会うのも、買い物に行くのも、楽しくなりました。
たまに、仕事が溜まって数時間働くことはあっても、
他の時間に、仕事の気持ちを引きずることはなくなりました。

調子に乗って、社会人による読書会に参加しはじめ、
新たな友人を作ることにも成功しました。(この話はまたいずれ)
とにかく、仕事が楽しくなったことで、
プレイベートも楽しくなり、毎日が楽しくなったのです。


その3. 年収アップ!

そう、転職して、年収がアップしました。
転職前は、大手金融機関の営業職で、
新卒からしばらくの月給は20万円前後。
転職先では、年次や年齢関係なく、
業務内容や評価によって年収が決まるので、1.5倍近くアップしました。

お金目当ての転職ではなかったのですが、
やっぱり評価されて、お給料も上がると、とても嬉しかったです。
お金に余裕ができたので、転職して半年で、
念願の一人暮らしもスタートしました。

わたしにとって、転職は、いいことづくめだったのです。



「うちの会社で頑張れないヤツは他でも頑張れない」のは本当か?

新卒で入った会社で、よく言われていた言葉。
「うちの会社で頑張れないヤツは、他でも頑張れない」
これは、本当によく言われました。
わたしに限らず、入社1-3年目くらいの新人は、誰でも言われていました。
これって、本当でしょうか?

もちろんNOです。
自信を持って言えます。
そんなのは嘘ですよ。
自分が、転職して評価されるようになったから、というのもありますが、もっと大きな理由があります。

そんなことを言っている先輩方は、
みんな、新卒で入社した人たちでした。
彼らは、他の会社で働いたことは、まったくありません。
他の会社で働いたことがないのに、他の会社で頑張れるかどうかなんて、わかるわけがないんですよ。

ただ単に、先輩方も、新人時代に同じ言葉を言われてきただけだと思います。
新卒で入社して、他の会社を知らない中で、
「この会社で頑張らないといけない」と思い込み、自分を追い詰めてやる気を出す。
そうやって頑張ってきた人たちだったんです。

人が頑張れるかどうか、楽しく働けるかどうかは、周りの環境がものすごく重要です。
どんな環境でも頑張れる人、楽しめる人なんて、この世の中に何人いるんでしょう…。
だから、
周りの環境のせいにしてもいい。
人間関係のせいにしてもいい。
その代わりに、もっと良い環境で働けるように行動する。
そのほうが、よっぽど自分に合う仕事を得ることができて、
幸せな毎日を送ることができると思います。

「同じ境遇でも頑張っている先輩がいる」という問題

転職前に、わたしを苦しめていたのが、
「アトピーがめちゃくちゃ酷いのに、すごい成績を取っている先輩がいる」ということでした。
同じ支店ではなく、社内報などで見かけるだけだったんですが、
写真だけで、見るからに重度のアトピーでした。
にもかかわらず、営業成績がトップレベルで、
会社全体で、年に何度も表彰されていました。

その姿を見るたびに、
「アトピーでも、高い営業成績が取れるかもしれない」という淡い期待と、
「アトピーを言い訳にしてはいけない」というプレッシャーがのしかかってきました。

確かに、ものすごく努力して、
アトピーが悪化しても汗水たらして必死になっていたら、
高い営業成績が取れたのかもしれません。

でも、いま振り返ってみて思うのは、
そんなことしなくてよかった、ということです。
わたしにとっては、自分の身体を大切にして、
平日も休日も楽しく過ごすことの方が、よっぽど大切でした。

同じ境遇で頑張っている人がいたとしても、
自分が同じ方向で、同じ形で、頑張る必要はありません。
自分にとって大切なことを、いちばんに考える方がずっと大切です。

転職活動をしても、失うものは何もない

実際に転職活動をスタートして、すぐにわかったことがあります。
それは、「転職活動をしても、失うものは何もない」ということです。
スタートする前は、決まらなかったら嫌だな…と思っていましたが、
実際にスタートしてみると、決まらなくても、今の環境は変わりません。
転職に失敗したから、さらに悪くなるわけではないんです。

そう思うと、すごく気楽な気持ちになりました。
別の会社に逃げられたらラッキー、という程度で、転職の面接を受けに行きました。
そうやって肩の力が抜けたことが、面接でいい方向に働いたのかもしれません。

中小企業の採用は、
新卒の就職活動での採用とは異なり、
「この部署に1人増やしたい」
「こういう人が2人欲しい」
という具体的なニーズに基づいているケースが多いです。

そのため、面接でも、建前の部分はあまりなく、
「御社を志望したのはうんぬん…!」という話よりも、
「正直、こういう業務は得意で、こういう業務は苦手」という話や、
「残業はあまりしたくないです」「繁忙期だけは頑張れます」など、
本音ベースでの話ばかりしていました。
実際に雇ってみて、その辺りがずれているとお互い大変ですからね。

そうして本音ベースで話したからこそ、
自分に合っている職場に、内定をもらえたんだと思います。

さいごに。

以上、長々とした話になりましたが、読んでくださってありがとうございます。

同じアトピーで悩んでいても、
選ぶ道はそれぞれだと思いますが、
もし現在の仕事の環境がつらいのであれば、
その環境から逃げて、新しい環境を選ぶことを、全力でおすすめします。

別に、逃げたっていいんですよ。
苦しいところに留まる必要はありません。

特に、まだ20代の方は、早いうちに転職しておきましょう。
新しい仕事をイチから始めるのは、1年でも1ヶ月でも早い方が有利です。

わたしは、転職活動のときは、
社内の雰囲気や環境でハズレをひかないために、
公式な情報だけではなく、口コミを重要視していました。
最近、口コミが確認できる転職サイトでは、
キャリコネあたりがおすすめです。
口コミを確認しながら、同時に求人情報をチェックできるので、
いろんなサイトを横断する必要がなく、無駄がありません。

あとは、わたしの場合、
女性専用の転職サイトにも登録していました。
有名どころだと、マイナビのWomanWillがおすすめです。
営業時代は、男社会で厳しかったので、
女性が働きやすい会社に転職できてよかったな、と思っています。

また、最近読んでいて、
「この本を読んでいれば、もっと早く背中を押してもらえたかも」
と思ったのが、大ベストセラーのこちら。


「嫌われる勇気」【Amazon】 【楽天】

もともと自己啓発本が苦手で、
こういうタイトルの本も苦手だったのですが、
この本は、自己啓発というよりも、アドラーの心理学をわかりやすく説明している本で、
「こういう考え方もあるよ」という紹介をしてくれるので、とても読みやすかったです。

特に印象的だったのが、
「もしもXXじゃなかったら、もっとこうだったのに」
と思うことで、現実から逃げているんじゃないの?
だから一歩を踏み出せず、苦しいままなんじゃないの?
という一節。

いやー。そんなのわかってるよ!と恨めしい気持ちにもなりますが、
でもやっぱり、読んでみるとスッキリして、
よし、自分が楽しい方向に進んでみよう、と思わせてくれます。

いま悩んでいる皆さん、
是非、何かの一歩を踏み出してみてくださいね。
苦しくて苦しくてしんどい環境に、
無理をしてとどまる必要はありませんよ!!