今どき、電車にベビーカーを乗せるのに文句言う人なんているのかしら、と思っていました。

意外と多い「電車内でのベビーカーに不満を持つ人」

子供が生まれても、車を持たない生活を続けようとしているので、
周りにそれとなーく電車でのベビーカーについて話題を振ってました。
「電車でのベビーカー移動、やっぱり大変かな…」という感じで。

そうすると、意外と出てくる電車内ベビーカーユーザーへの不満。
「通路を占領するのやめてほしい」
「ベビーカーをたたまない母親っているよね、マナー悪い」
「そもそもベビーカー乗せるな」

まさか、自分の周りから、そんな意見が出てくるとは…!
子煩悩なイクメンや、学校の先生をしている友人が、堂々と不満を言っていて、ショックを受けました。

共通点は、「あまり電車に乗らない人」

ところが、そういう不満をたくさん口にした人たちは、
面白いことに、普段は電車に乗らない人ばかりだったんですよね。

・車通勤の人
・徒歩通勤の人
・専業主婦の人

電車通勤していて、ベビーカーユーザーへの不満を口にした人は、わたしの周りではゼロ。
「大変そうでかわいそう」が圧倒的多数でした。

電車にはもっと迷惑な人がたくさんいる、でもそれが当たり前

電車通勤をしている人たちに、
先ほど挙げた不満を伝えてみたところ、
「でも公共交通機関ってそういうものだからねえ」
「明らかにマナー悪い人も、たくさんいるし」
との声が。

確かに、電車通勤をしている身からすると、「邪魔な人がいる」のは、当たり前なんですよね。
電車には、毎日いろんな人が乗ってきます。
荷物が多い人、杖をついている人、車椅子の人、身体のサイズが大きい人。
場所を取るので、「邪魔」と言ってしまえば邪魔かもしれませんが、電車とはそういうもの。
逆に、彼らから見れば、わたしや他の乗客が「邪魔」だと思います。
車椅子の方なんて、車両が混んでいると本当に乗りづらいかと。

でも、そんな中で、お互いゆずり合いながら電車を使っている。
なので、ベビーカーだけに特別な意見を持っていないことが多いのではないでしょうか。

ドアの前にベビーカーが置いてあって、「ああ、下車しづらいな」と思う人はたくさんいると思いますが、
声をかけるなり、よけるなりすればいいだけの話ですから。
むしろ、お酒くさい酔っぱらいや、爆睡して寄りかかってくる人、
突然「お前押しただろ」とキレるサラリーマンに比べたら、
ベビーカーユーザーなんて優良な乗客ですよ…。

一方で、普段から電車を使わない人たちは、
そういう「いろんな人がひしめき合う電車」そのものがストレスなのではないでしょうか?
周りの人にぶつかってしまったり、よけて通ったり、席をゆずったり。
自分のパーソナルスペースが確保され、守られる車とは、まったく違います。
彼らは、「子持ちで車無しなんて考えられない」という意見も共通していました。

結論。あまり気にしない。


というわけで、あまり気にしなくていっか、という結論に至りました。
迷惑かけてもいいじゃん!と開き直る気はありませんが、出来るだけのことはした上で、子どもが暴れたりうるさかったりしたらごめんなさい、です。
電車通勤をしていた自分からすると、子どもの泣き声には何度もなごまされたし、同じような人がいてくれるといいなと思います。

そして自分の子どもにも、
ああ電車の中にはいろんな人がいるんだな、
世の中にはいろんな人が生きているんだな、
ということを知ってほしいと強く思います。